ここでは、排卵検査薬や妊娠検査薬の選び方についてまとめています。一口に「排卵検査薬」「妊娠検査薬」といっても、種類はさまざまです。多種多様な製品が販売されており、女性ひとりひとりがそれぞれの体質に合わせて選ぶことができます。
こうのとり検査薬.NETでも、特に海外製のさまざまな検査薬を取り扱っています。最適な検査薬を選び、使用することが必要です。
たとえば、検査薬は排卵や妊娠の際に分泌量が多くなる女性ホルモンに反応しますが、人によってホルモンバランスはさまざまで、ホルモンの分泌量には違いがあります。
Aさん、Bさんがそれぞれ排卵時期を迎えているのに、同じ検査薬を使ってAさんは問題なく反応が検出されるもののBさんは検出されないという事態になることもあります。
この場合、Bさんはより感度が良いタイプの検査薬を選ぶべきといえます。
とはいえ、そもそも排卵検査薬や妊娠検査薬の基本的な仕組みについて理解できなければ、選び方もよく分からないのではないかと思います。実際のところ、検査薬は排卵や妊娠とどのように関わっているものなのでしょうか。
というわけで、ここでは「排卵」「妊娠」と「検査薬」の基本的な関係についてまとめてみました。
排卵と検査薬
排卵は、女性が妊娠するために必要不可欠な体の作用です。卵巣に「卵胞刺激ホルモン(FSH)」や「黄体形成ホルモン(LH)」といった女性ホルモンが作用して卵胞が育ち、やがて卵子を放出。卵子は、卵管に移動します。これが「排卵」です。
同時に子宮では、FSHやLHの働きで女性ホルモンの一種であるエストロゲンとプロゲステロンが分泌され、子宮内膜を分厚くし、受精卵を受け止める準備を整えます。
このタイミングで男性と性交しなかったりして受精卵ができない場合、FSHやLHが減少して子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに排出されます。これがいわゆる「生理」です。
さて、排卵検査薬はLHの濃度が高まったとき(LHサージ)に反応を示す仕組みになっています。LHの分泌量は排卵の直前に最も高まるので、検査薬が反応を示しているということは女性側の妊娠の準備が整いつつあることを意味します。
このタイミングで男性と性交をすることで、妊娠の可能性を大幅にアップさせることができるわけです。
妊娠と検査薬
妊娠は、排卵によって放出されて卵管に移動した卵子と、膣から体内に進入した精子が結びつくことによってスタートします。
受精卵は、あらかじめエストロゲンによって妊娠の準備が整っている子宮に移動し、分厚くなった子宮内膜によって守られながら成長し、やがて胎児となっていきます。
妊娠検査薬もまた、排卵検査薬と同じく女性ホルモンの濃度が上昇していることを感知して検出するという仕組みですが、こちらの場合、女性ホルモンは「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」と呼ばれるものです。
子宮に着想した受精卵が胎児となっていく過程で形作られる「胎盤」で作られるホルモンであり、子宮の状態を整えるプロゲステロンの減少を防ぐ働きがあります。
排卵検査薬とは?
排卵検査薬は、女性の排卵を視覚的にわかりやすく提示してスムーズな妊活を可能とするアイテムです。
具体的には、排卵直前に「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌量が急激に増えることを感知します(LHは常時分泌されていますが、排卵直前に増加する性質があります)。
一般的には尿を使って検査することが可能で、たとえば検査紙タイプの検査薬を尿に浸して反応を見ます。
検査薬にラインが現れたら陽性反応であり、排卵直前であることを示します。一方、ラインが現れなかったり薄かったりする場合は陰性反応です。排卵していないことを意味します。
排卵検査薬を妊活に活用
そもそも、排卵は妊活を考えるうえで欠かすことのできないものです。卵巣で作られる卵胞から卵子が放出されて、卵管に移動(排卵)。その前後に射精が行われ、精子が体内に進入してきた際に、妊娠の可能性が高まります。
逆にいえば、排卵していないタイミングで男性とベッドをともにして精子を体内に迎え入れたとしても、卵子がないので受精せず、妊娠することはできません。
つまり、排卵検査薬を使って排卵日を予測できれば、効率的&高確率で妊娠への一歩を踏み出すことができるわけです。
排卵検査薬の選び方
とはいえ、排卵検査薬がありさえすれば誰もが無条件で排卵日を正しく予測・確認できるわけではないという点には注意する必要があります。
というのも、検査薬が感知する黄体形成ホルモン(LH)の分泌量は、人によって違うからです。人によっては、排卵の時期を迎えているのに検査薬の反応が「陰性」ということもあり得ます。
そのようなことがあるので、さまざまな製薬メーカーがさまざまなタイプの排卵検査薬を世に送り出しています。
たとえばLHの分泌量が少ない方には、検出の感度が高いタイプの排卵検査薬がおすすめといえます。くっきりと反応が現れるので、その分だけ排卵日を察知しやすいのが特徴です。
ただし、「LHは常時分泌されている」という点には注意する必要があります。LHは排卵の際に分泌量が増加しますが、それ以外のときも分泌されています(性ホルモンの分泌を促進しています)。
そんな中、もともと分泌量が多い方の場合、排卵していないにもかかわらず陽性反応のようなものが出てしまうことがあるわけです。
そのような方(LH分泌量が多い方)には、感度が低いタイプの検査薬がおすすめといえます。分泌量が急激に高まったときだけ反応を示すので、正確に時期を見定めることができます。
妊娠検査薬とは?
妊娠検査薬は、女性が妊娠していることを視覚的にわかりやすく提示するアイテムです。妊娠していることをいち早く確認できるので、その分だけ次の行動にスムーズに移ることができます。
具体的には、妊娠検査薬は尿中に「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」と呼ばれる女性ホルモンが多量に含まれていることを感知して、結果を提示します。
hCGは、妊娠中に多量に分泌される特徴を持つ女性ホルモンです。女性の体内では、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」が排卵や子宮内膜の増加を促しますが、hCGは主に子宮内膜を安定させるプロゲステロンの減少を抑える働きがあります。受精卵を守るために、子宮の状態を安定させているわけです。一般的に、排卵後10~14日の段階で急激に高まります。
そんな妊娠検査薬の使い方は、それほど難しいものではありません。尿につけて少し置いたあと、目に見えてくっきりとした反応が見られたときには陽性。妊娠していることを意味します。一方、そうでない場合は妊娠していないことを意味します。
(※詳細な使い方は各商品のページでご確認ください)
妊娠検査薬の選び方
国内のドラッグストアで購入できる通常タイプの妊娠検査薬は、生理予定日から1週間以上の遅れがあるときに使用できます。
一方、妊娠検査薬生理予定当日あるいはその前日、前々日に検査が可能な製品もあります。いわゆる「早期妊娠検査薬」というタイプに属する製品です。
尿中に含まれるhCGの量が少ない段階でも、あざやかに結果を提示します。「一刻も早く妊娠しているか否か確かめたい」という場合に便利な製品であるといえます。
具体的には、通常タイプの妊娠検査薬はhCGが50mIU/mL以上の場合に検査可能となりますが、早期妊娠検査薬であればhCGが25mIU/mLの段階でも結果を提示することが可能です。(※“mIU/mL”はホルモン濃度を示す単位です)
こうのとり検査薬.NETで扱っている海外製の検査薬の多くは、こちらのタイプに属します。たとえば「生理予定日の2日前から使用できる」というものがあります。ちなみに、もちろん通常タイプと同じタイミングで使用することも可能です。
また、生理が予定より遅れているけれど、妊娠検査薬は陰性……という場合も、まだ希望はあります。人によっては、ホルモンバランスの関係で早期のうちは上手く結果が出ないことがあるからです。生理がさらに予定日よりも遅れる場合には今一度、検査薬を使ってみましょう。
排卵・妊娠検査薬の選び方のまとめ
いかがでしょうか。
以上のように、排卵検査薬や妊娠検査薬にはさまざまな種類があります。排卵のタイミングを正確に知ることができれば、その分だけスムーズに妊活を進めることができます。さらに、妊娠したことをいち早く知ることができれば、その分だけ次の段階にスムーズに進めます。
ただし、たとえばホルモン検査などで「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌量が平均よりも多い、あるいは少ないことが分かっている場合、それぞれの体質に合った排卵検査薬を選ぶ必要があります。
また、より早めに妊娠の有無を確認したい場合、通常タイプの妊娠検査薬ではなく「早期妊娠検査薬」を選ぶ必要があるといえます。自分に合ったものを選んだうえで、妊活を頑張りましょう!